FC2ブログ

TV:NHK「大西暢夫が撮る精神科病棟」見ました

1月29日放送のNHKハートネットTV「大西暢夫が撮る精神科病棟」を見ました。

ひと言で言って、写真家大西さんとNHKに対して「ふざけるな!」と言いたいです。

精神科病棟の中のリアルな写真が撮りたいという気持ちで、患者に笑顔を作らせたり、自然のままでいてくださいと言ってパジャマのままの病人を撮るんです。

たぶんですけど、病院には撮影許可をもらっているんだと思いますけど、患者個々にまではきちんとOKもらえていないんだと思います。

私も昔、精神科病棟にいて、病院から「きょうはカメラの撮影がありますけど、緊張しないでね」と言われただけでした。

映りたくない人はどうするとか、指示もなかったし、映りたくないとカメラマンに伝えても、全然気にしてくれず私の方にレンズを向けてシャッターを切るんです。

後でちゃんと編集するから・・・と言ったきりでした。私はそのときのカメラマンがどんな人であるかも知らないし、撮影された写真にぼかしが入れられていたかどうかも知る術がありません。

でも、大切なのはそう言う事ではなくて、私は「嫌だ」ときちんと意思表示をしたのに、撮られたという事実です。

だから、たぶんこの大西カメラマンも同じようなことをして、無作為に病人を撮って来たんだと思います。

私は、病棟の中にカメラやビデオの機材を持ち込むのは絶対に反対です。プライバシー権などわからない患者も多いから、カメラマンに対し抵抗できないんです。患者はどうしたって、無抵抗で不利なんですよ。

それなのに、大西さんは、ありのままの写真が撮れたと言って喜んで、その写真をNHKという全国ネットに堂々と流したんです。

仮に、患者から許可を撮ったにせよ、その患者がきちんとした意思能力を備えていたかまではわかりませんけど、笑顔が引きつった写真を、私は見たくないし、絶対に撮って欲しくはないんです。

もし、撮ることが許されるとしたら、患者自身から「私を撮ってください」と言ってきたときだけだろうと思うのです。

だから、大西さんのように、精神科病棟の写真で生計を立てているような写真家を私は許せません

これは、NHKを見ていてわかったことなんですけど、大西さんは精神科病棟に入る前から、精神科病棟というものがどんなところなのか興味深々だったと聞いています。興味本位で、カメラマンが病棟に入ったのならやめて欲しいです。患者は見世物ではありません。

あと、気になったのは、患者に対しておべっかを使うんですよ。

「あなたは、若い時、相当モテたでしょう」とか言って、相手が気を許して笑ったところをパシャリっと撮るんです。

あるいは

「あなたはマスクを取った方がカッコいいですよ」と言って、マスクを外させたところをパシャリと撮るんです。

見ていてすごい不快でした。イヤらしいなあと思いましたよ。

その気もないのに、軽はずみなコミュニケーションで相手をその気にさせるのは、バカにしていると思います。

もともと大西さんは精神科病棟が怖いと言ってた人なんです。そういう人がいかなる屁理屈でもってしても、病棟に入って興味本位で写真を撮って欲しくはありません。

大西さんの言う「患者ひとりひとりが人間らしい」という発言も欺瞞に聞こえます。

人間に人間らしいというのはいかがなものか。

さらに、精神科病棟に「笑い」があることを、意外だと言って面白おかしくとらえるのもどうかと思いますよ。

また、こんなひどい写真家をフィーチャーするNHKも酷いですよ。

まったく信じられません。

もっと言えば、大西さんの飼い猫が死んだという話で、大西さんも悲しい思いをしている、だから精神科病棟の人と同じような苦しみを抱えているんだぞ・・・という見せ方にはさすがに腹が立ちました。

NHKにお願いしたいのは、本当に大西さんが撮っている写真はプライバシーが守られているのか、写真はどのように管理されているのか、収益はどうしているのか、患者への撮影許可は「撮っていい?」だけではなく「目的、利用範囲、撮った写真はどのように処分されているのか」などについても、合わせて報道すべきではなかったかというのが私の感想です。

私が唯一大西さんに共感したのは、長期入院(60年とか)に警鐘を鳴らしたいと言うことでした。だとしたら、撮影方法、撮影による効果などをもっともっと数学的根拠できちんと伝えるべきだと思います。

すみません、私も病棟でカメラマンに無理やり撮影されて不快な経験をしたので、少し辛辣なコメントになってしまいました。

私もフリーランスのカメラマンなので、同業として腹が立ちました。




この意見は、BPO放送倫理・番組工場機構に送りました。

スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示